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入院中の食事。もちろん病院食である。管理栄養士がしっかり考えて作っている献立。
日ごろ食っているものは必然的に塩分が多く、栄養も偏りがちなのは十分理解している。
しかし、それを真面目に考えて食事をするとなると食費が馬鹿にならないのは明らか。あとは費用対効果。
食いたいものを我慢して100まで生きるか、食べたいものばかり食って50で死ぬかは個人個人の判断。
オレの場合は「一日千円の食費で最大限の満足度を得られるもの」と考えている。量が少なければ結局空腹になりやすいしな。
話が少し逸れたが、入院中のオレの食事は手術前日21時以後から手術が終わるまでは絶食。ただし薬の服用時のみ少量の水は許される。普通に考えれば健康診断でそれなりの検査を受けるときはその程度は常識だしな。全く問題ない。
それ以外のときは普通に常用食。一般的な食事だ。
朝食は午前7時半過ぎ、昼食は12時ごろ、夕食は18時ごろと決まっている。メニューは、朝は必ずパン食であった。今回8日間いた間の内容に大差なく、ロールパン2個(食パンの場合は2枚)、マーガリン、生野菜類が1皿、そして牛乳1パック、紅茶1杯という変わり映えのしないもの。オレが家で普通に食っているのと大差ない。牛乳&紅茶がコーヒーに変わる程度か。あとは家で食うほうが量自体(当然カロリーも)は多い。
昼飯、夕飯は焼きそばやカレーも出たりするが、味付けや本格的なカレーと比較すればかぼちゃなどが入っていたりするので致し方ない。ま、こういうとき食い物に好き嫌いのほとんど無いオレにとっては問題ないメニュー。
(○○過ぎるものや塩辛いものは苦手だが・・・苦笑)※マルマルの中に入る文字は「あま」と「から」
そして魚料理(一般的にいわゆる青魚)が多いのがなんとなく分かる。入院中は糖尿や血圧などに問題ない患者ならば多少の間食をしても小言を言われることはないが、ほぼベット上での生活のため、体重増加を気にしていれば食いたい気分にもなれない。オレは普通に自販機のコーヒーのみをよく飲んでいたけどな。
ま、食事に関してはおおむね満足できるもの。よく「病院食は味が薄い!」と文句を言う年寄り連中が多いが、あれはしょうゆなど調味料をドバドバとかけ過ぎるのが問題。生野菜にほとんどドレッシングもかけないオレにとっては意外とまとも?(笑)
(オレの場合、経済的事情により、コーヒーにミルク&砂糖、ドレッシング類を買わずにそのまんま生活していたら慣れてしまったというのが最大の要因・・・笑)


で、今回の入院中では隣の病室のほうから聞こえてきた話。
「なぜ私に食べさせてくれない!」と老婆の声。
別に食事をストップさせていたわけではなく、看護師が自分の食事を手助けしてくれないことを訴えて文句を言っている。どうやら介護施設と勘違いしている様子。ま、本人は別に手助けがなくてもスプーンなどで食える程度の能力を有しているらしいが、ガキと同様、一旦甘えさせれば付け上がる年寄りといった言葉がピッタリのパターン(苦笑)


病室内は個人情報が飛び交う。
氏名、性別はベットに貼られるので当然ではあるが、看護師が質問で年齢、職業、生年月日、家族構成などを聞くのが非常によく聞こえてくる。子供がいれば一緒に住んでいるか否か、結婚していればどこに住んでいるのか、孫がいれば何人、年齢、性別など。特に倒れて運ばれてきた患者には毎回の如く聞く質問の中の1つに誕生日がある。
毎回聞こえてくれば少なくとも脳に異常のない患者は1日で記憶できてしまうほど。
医療スタッフが患者の誤認を防ぐため、入院中は手首に患者コード、患者名、生年月日などが書かれた塩ビ製のリストバンドを付けるが、点滴や食事のたびに確認する。オレは途中から言葉で言うのを止めた。腕をその都度担当の前に突き出して見させる。一応入院している診療科が脳神経外科だけに言葉で発して脳の状態判断もしているというのは知っているが、あまりにも個人情報が飛び交う中では名前すら発したくなくなった(苦笑)
ま、患者の中には若い看護師(♀)が来ると、「電話番号教えて」とか言っている50代(♂)もいたりするが・・・(苦笑)