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本日注目すべき判決の一つ。
http://news.nifty.com/cs/domestic/societydetail/jiji-2016022900683/1.htm

高齢社会の在り方問う=認知症事故、専門家も注視−最高裁、1日に判決

2016年2月29日(月)17時24分配信 時事通信

愛知県大府市認知症の男性=当時(91)=が徘徊(はいかい)中に列車にはねられ死亡した事故をめぐり、JR東海が家族に損害賠償を求めた訴訟の上告審判決が3月1日、最高裁第3小法廷(岡部喜代子裁判長)で言い渡される。高齢化社会の在り方に影響を与えるとみられ、専門家も注視している。
 最高裁は(1)認知症の人の監督責任は誰が負うか(2)監督責任者は、どのような場合に賠償責任を免れるか−について初判断を示す見通し。
 (2)について、認知症介護研究・研修東京センターの永田久美子研究部長は「家族に片時も目を離すなと求めることは認知症の実情を理解していない。可能な限りの見守りを行っている場合は免責とすべきだ」と指摘。男性の家族は、そうしたケースに当たると評価する。
 永田部長は「(賠償を命じた)一、二審判決は、認知症になっても安心して外出できる地域を目指している社会の潮流とは真逆の発想だ。最高裁には介護の実態を踏まえた今後の羅針盤となる判決を期待したい」と話した。


認知症患者が引起こした事故なのだが、昨日まで各番組でも取り上げられることの多かった出来事。
今回は列車事故であるが、もしこれが認知症患者が隣の住居に入り込んで火をつけた場合とか、徘徊中に他人に危害を加えて怪我をさせたとかの場合はどうなるのか?といった、ケースも考慮すると、一方では免責で、他では賠償請求OKでは差別ではないのか?といったことも出ている。
さて、今回の判決で最高裁はどう判断するのか注目!