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TVニュースの特集というか、今回の北朝鮮の核開発関連問題について。
米国はこれまで武力攻撃こそしてこなかったが、飴と鞭を使い分けて北朝鮮をけん制してきた。
しかし核開発関連に関しては全く歯止めが効いておらず、すでに十数個の核爆弾を保有しているといわれ、それを搭載・運用できるだけの大陸間弾道弾ミサイルの開発も最終段階にまで進んできたという話も聞かされる。
今ここでそれらを粉砕もしくは排除しなければ『テロ支援国家』の位置づけにある北朝鮮から本格的なテロ国家、もしくは大規模なテロ集団に核兵器が渡る可能性が大となるとのこと。
そうなれば当然世界情勢は大きく変わり、世界平和はどんどん後退することになる。今、手を打たなければ事態は悪化の一途をたどると見られている。


では米国は北朝鮮に武力攻撃を行なえるのか?となると、北側寄りの大陸国が黙ってはない。朝鮮半島が韓国によって統一されると一番面白くないのが中国であるのは一目瞭然。また国境の関係からロシアにとっても脅威となる。
この辺が中東問題とは大きく違うところ。現在シリアで政府軍反政府軍の内乱から超大国の介入によって、米露の代理戦争状態なのは周知の通り。それが今度は超大国が表面上に大きく出てくることになる。当然日米同盟関係にある日本は望む望まないに限らず当事国となる。


元は軍部の暴走で始めてしまったあの戦争終結から72年目となる今年、見た目は平和だと思いこまされてきた日本は歴史的岐路に立たされている。これまで米国の核の傘に守られ、東西冷戦を乗り越えられたが、今回はそうは行かない。中国は日本をぶち抜いて世界第2位のGDPを誇る超大国になった。その中国と貿易面で日米とも欠かすことのできない状況になっている。よって世界経済に与える影響は想像を絶する。
そんな国家が野心丸出しで海洋進出に乗り出し、人民解放軍の近代化とともに兵器類も最新技術に基づいた(ロシア軍のコピー品だったり、武器輸出国のフランス製だったり)ものに変わりつつあり、その戦力は一番遅れていた海軍の兵力だけでも現時点の海上自衛隊の4倍以上の戦力(第一線艦艇の隻数)を誇る。
専守防衛を掲げる日本ではあるが、自国の戦力は近年まで米軍の補助戦力にしか過ぎず、ハナから米第七艦隊や在日米軍をアテにしている自国防衛も今となっては非常に危うい状況となっている。


東京・丸の内に本社を構える大手企業などはすでに自社の社員職員に対してある通知を出している。
とにかく有事が発生しても事業・業務の遂行・継続をしっかり考えて準備しておけということ。危機管理としては大規模災害に準じての行動指針となるが、生物化学兵器が東京都心でテロで使われた場合も考えなければならないのが今回の難しいところ。。。


今の時点で“Xデー”は今月25日〜27日と考えられている。報道されていないがもしかしたら米国は現代版“ハルノート”を突きつけていると思われる。
極東の軍事国家に該当する北朝鮮の動向は否応なしに注目しなければならない。